概要 †雪印乳業の子会社である雪印食品が2001年からBSE対策事業の一環として行われた国産牛肉買い取り事業を悪用し、輸入牛肉を国産牛肉と偽り、補助金を詐取した。取引先の冷蔵会社の告発により、2002年1月に発覚した。 企業への影響 †事件の責任を取り、社長が辞任するとともに、食肉事業からの撤退を表明したが、経営状況の悪化に歯止めがかからず、2002年4月30日に会社解散。 経営陣の責任(民事事件) †2003年2月、株主が当時の役員、監査役の責任を追及する株主代表訴訟を提起。東京地裁は、2005年2月、「元社員による牛肉偽装工作を元役員らが把握していたとはいえない」として、株主の請求を棄却。 経営陣の責任(刑事事件) †現場担当者らとともに、元専務、元常務も詐欺罪で起訴されたが、「部下の供述以外に共謀を裏付ける証拠はな」いとして、無罪判決。 |