iQの戦略【プロモーション vol.6】
[金澤 貴司]
トヨタのiQは少し変わったプロモーションです。
トヨタのiQは、テレビCMではなく、ネットプロモーションが中心です。
発売前予約4000台を達成したのは、貢献したのは従来型のマス広告ではないのです。
発売日から一気にマス広告の攻勢をかけ、さらに週末のディーラーでの試乗会告知も展開するといった従来の広告戦略を取っていません。
自動車専門誌などでは取り上げられていたものの、発売2カ月前から試乗会まで開催しているのに、iQはなぜかマス広告にはほとんど登場していなかったのです。
それに取って代わって取られていた手法が、ネットプロモーションなのです。
その試みは、YouTubeにトヨタ自らが動画をアップしたり、
試乗会体験者のBlogに公式ページからリンクを張ったりと、
かなり細かなネットプロモーションを展開しています。
さらに、ゲリラマーケティング的に行われた東京銀座ソニービルでの空中ダンスパフォーマンス。
地上高30mの垂直のストリートを舞台にして人が歩き、踊るというもの。
これは大きな話題を喚起しました。
そしてその様子も、YouTubeにアップされています。
また、新車発表から発売まで1カ月以上ある中で、、通常は発売後に始めるネットを窓口にした販売店紹介も事前に実施しています。
事前注文だけで、月間販売目標(2500台)を大きく上回ったというのですから、
これはスゴイ!
トヨタの試みは成功していると言えるでしょう。
今回は、おそらく商品性から判断してマス広告主体ではなくネット広告を主体としたのだと思いますが、予算規模を抑えたプロモーションとして見習うべき点は多いのではないでしょうか。
ちなみに、時事通信の記事「トヨタ、マスメディア広告費3割カット=自動車業界、一段の経費圧縮」によれば、トヨタは2008年8月29日に、北米市場の低迷を受けてマス広告費の3割削減を発表しています。