リアルおくりびと
[金澤 貴司]
映画「おくりびと」はアカデミー賞を受賞してから話題が絶えませんね。
しかし、リアルおくりびとの仕事内容を知っている人は少ないのではないですか?
映画の主人公の職業「納棺師」とは一体どのような事をするのでしょうか。
簡単に言いますと、遺体を棺に納める仕事のことですが、
ただ無造作に棺に納めればいいというわけではありません。
ご遺体を整え、旅立ちの衣装を着せて棺に納めます。
プロですから、手際よく作業を進めることはあたりまえのこと。
遺族が死と向き合う大切なひとときでもありますから、可能な限り遺族に参加を促し、
十分お別れをしていただけるよう努めるのも納棺師の役目です。
厳粛でありながら、おだやかな雰囲気を作り出すことができるか……
納棺師の力量ひとつでずいぶん変わってくるもの。
映画の原点となったのが、納棺師である青木新門(しんもん)氏の著書「納棺夫日記」。
受賞に伴い注文が殺到、15万部の増刷が決定したとのこと。
本書には、仕事現場に関する記述とあわせて、長年納棺師の仕事にたずさわってきた著者ならではの宗教観・哲学が綴られており、「生」と「死」について深く考えさせられる内容となっています。
この映画を契機に、生と死という普遍のテーマにも関心が寄せられると良いですね・・・。