2008年流行語
[金澤 貴司]
今更かと思うかもしれませんが、2008年の流行語が何だったか覚えてますか?
「ユーキャンの新語流行語大賞」では2008年は、
「グ~!」と「アラフォー」でした。
さらに、僕が愛用しているポータルサイトgooの「2008年 シニアが選んだ流行語大賞ランキング」では、
1位:「後期高齢者」、2位「サブプライム」となっています。
この結果を見て、なるほどなぁと思いました。
何がなるほどかと言いますと、僕個人の流行語(と言うより2008年で最も記憶に残っている言葉)は、
「上町断層」なのです。
何故か?
僕は自宅では朝日新聞を定期購読しており、朝刊や夕刊で何度か上町断層に関する記事を読んだ覚えがあるからです。
そしてその内容が、 「近畿地方で最も危険な断層」や「阪神大震災を凌ぐ危機」といった
戦々恐々としたものだったからです。
平日は日経新聞を読み、朝日新聞を読むのは土日だけなのですが、
それでも最も記憶に残っています。
上記流行語を見てもそうですが、やはり自分と関係の深い物事ほど
人は興味・関心を持ち、インパクトを持って受け止めるのでしょう。
世界的なニュースであるはずの、「アメリカ大統領選挙」や「米リーマン経営破たん」
といったキーワードはほとんどありません。
実際に影響を受けているのはこういった出来事なハズですが、
実感としてリアリティに欠けるのではないでしょうか。
逆に、僕なんかは最も自分に関係のある「上町断層」がすぐに思い浮かぶ理由も
そのあたりにあるような気がします。
頭で理解するよりも、感覚で理解する。
そういうものの方が記憶に残り易いという事。
そう、そして僕は、上町断層のど真ん中に住んでいます。
阪神大震災の体験は今もしっかりと記憶に焼きついていますから、
やはり生命の危険に比べれば、それ以外の事はそこまで重要で無いと思っています。
少しこじ付けが過ぎるかもしれませんが、
映画「おくりびと」がアカデミー賞で外国語映画賞を受賞したのも、
言葉を超えて人間に普遍の共通テーマである「生と死」を描いたからではないでしょうか。
自分の生や死について、あるいは親しい人のそれらについて、
考えた事が無い人はいないと思います。
僕はまだこの映画を観ていませんが、おそらくそのあたりの描写が評価されたのでしょう。
「生と死」にリアリティを感じない人はいません。
こじ付けついでに陳腐な一般論を言うと、「今はネット社会でバーチャルが先行している世の中」です。
コミュニケーションは間接的で、家庭にはモノが溢れ返っています。
これからの時代は、リアリティがあり、実感できるものが売れる時代になるような気がします。
自分の感覚にハードに訴えかけるもの。
そういうものへのニーズが高まるのではないかと、
実に勝手に思ったり思わなかったりしています。
だからと言って、地震は要らないですけどね・・・。