サッカーに学ぶコンセプトの重要性
[金澤 貴司]
以前、サッカーの日本代表に関するニュースを見て、
驚いた記憶があります。
なぜなら、その内容が・・・・
日本サッカー協会の犬飼基昭会長がバックパス禁止を検討中というものだったからです。
ドイツの育成年代の試合では、バックパスをした選手を交代させるよう協会が通達していて、
攻撃性に欠ける日本代表にもそれを取り入れようという考え。
なんと馬鹿げたコトでしょう。
サッカーを知っている人であれば、この戦略がいかにナンセンスであるかは
すぐに分かると思います。
野球でフォアボールを禁止するようなものです。
ドイツのサッカー協会の育成担当者は、
「協会から攻撃サッカーを目指すという大きなコンセプトは通達されているが、
細かいことは各チームが自由に決めていい。バックパス禁止なんて論外」
と言っています。
そう、論外です。
だって、不可能だから。
攻撃的にしようとしてバックパスを無くす事はプレーの選択肢を制限するだけで、
窮屈なサッカーにしか成り得ません。
日本代表のサッカーにはこういう極端なケースが多く見られます。
サイドから突破しようと決めたら練習通り、何度も同じパターンでサイド突破を試みます。
勝つ為に、ひとつの方針やコンセプトを決める事は重要ですが、
それがすべてでは無いはずです。
ましてや、「バックパス禁止」なんて方針でも無ければコンセプトでも無い。
単なる「ルール」になってしまい、選手を縛るだけです。
あるべき姿は、
「攻撃的なサッカーを展開したい。だから、バックパスの数を少なくし、
前へのアクションを心掛けよう」
で良い訳です。
コンセプトなくして、ルールなし。
ルールだけが先行していては機能しないでしょう。
そんな事を考えていたら、ふと思い当たったのです。
それはおそらく、企業もそうだろうし、Webサイトなんかでも同じじゃないかと。
1日100件の営業行動を取り入れても、そこに戦略が無ければ行くだけになってしまうし、
一流デザイナーがWebサイトを設計しても、伝えたい事や強みが明確でなければ
キレイなだけのサイトになってしまいます。
何をしたいのか。だからどういう方向性にするのか。
ごくごく当たり前の事のようですが、実は難しいのかもしれませんね。
でも、だからこそ重要な事ではないでしょうか。