省エネを「見える化」した緑色の雲
[大倉 健志]
今年に入ってからときどきチェックするようになったサイトの一つに「greenz.jp」があります。
greenz.jpは、2006年7月から運営されていたようで、エコな話題をブログ形式で配信しているサイトです。
greenz.jp(グリーンズ・ドット・ジェーピー)は宇宙船地球号の一員として、地球をすべての生き物にとってハッピーな場所に変えていくことを第一の目的とするオープンなメディアです。また、そのような社会を目指す人々、NPO、企業などの善意をつなげるネットワークたくさんの人が気付き、つながり、自ら社会に変化を起こす、プラットフォームです。
(「greenz.jpとは | greenz.jp グリーンズ」より)
今回は、このgreenz.jpで取り上げられていた記事の一つを紹介します。
First 30 seconds of Green Cloud goes online from HeHe on Vimeo.
この映像は、フィンランドのサルミサーリ石炭火力発電所の煙突の煙に映し出される緑色の光。
ちょうど1年前におこなわれた環境アートで、地域の電力使用量に応じて、リアルタイムで光の大きさが変わったそうです。
エコ、エコと叫ばれていますが、普段の生活の中では、CO2の排出量のことも、節電のことも、なかなか実感が湧かないもの。
それを煙突からはき出される煙に映し出した光の雲によって、「見える化」したという点がすばらしいと思います。
空を見上げれば、現在の電気の使用量の目安がわかり、地域全体で省エネに取り組むことができる。
単に一人の努力だけでなく、地域の意識を一つに向けることができる。
昼間や雨の日はどうなのか?と疑問も残るところですが、わかりやすく形にすることによって、連帯を生むことにつなげようとする考え方は、環境意識を高めることだけでなく、チームづくりにおいても言えることかと思います。
アートやデザインの力は、こういったところにこそ、大きく発揮されるべきではないでしょうか。
地域の住民には電力使用を節約したり、使っていない電気製品のコンセントを抜いたりするよう予め呼び掛けている。住民は、キャンバスとなった煙に投じられる光を見て楽しんだり、光の変化から電気の使用状況を読み解いたりするわけだ。環境運動に楽しんで参加しているつもりの住民だが、実は住民が見ているものこそが環境汚染の象徴だということや、普段何気なく使っているエネルギーも発電所が動いてこそのものだ、という当たり前の事実に気付くことで、そこから何かを感じてほしい、というのがアーティストの狙いのようだ。
(「何だこれは?空に浮かぶ謎のミドリの物体!? | greenz.jp グリーンズ」より)