バナー広告でブランディング【プロモーション vol.5】
[金澤 貴司]
バナー広告は効果が無いと思ってます?
もしそう思っているなら、大きな間違いかもしれません。
少し古いニュースですが、非常に価値のあるニュースだと感じましたのでご紹介します。
NTTレゾナント、マイクロソフト、ヤフーの大手ポータルサイト3社と
ビデオリサーチインタラクティブ(VRI)は2008年4月21日に
バナー広告のブランディング効果に関する共同調査結果を発表しています。
2007年3月から12月の期間、NTTレゾナントが運営する「goo」、
マイクロソフトが運営する「MSN」、ヤフーが運営する「Yahoo! JAPAN」の
三つのポータルサイトに掲載されたバナー広告68素材(52キャンペーン)で
計19回にわたって実施。
調査対象は15歳以上のパソコン利用者で、調査回答者数は各回2000人、計3万8000人。
この調査の結果、クリック率やコンバージョン率といったダイレクトレスポンス効果だけ
注目されがちなバナー広告の、ブランディング効果を確認できたとしています。
バナー広告を表示したユーザー「広告到達者」のうち29.1%が広告を認知。
広告認知者の62.0%が広告内容を理解し、
30.4%が商品購入や利用を喚起されたという結果。
また、広告到達者の広告メッセージ理解は非到達者の1.25倍、
商品購入/利用意向は1.15倍になったとの事ですから、
広告としての役割を十分果たしていると言えるでしょう。
個人的に、バナー広告をクリックする事は少ないです。
ただ、確かにポータルサイトを利用する際には必ずと言っていいほど
バナー広告は目に入ってきているように思います。
興味があればクリックされる確率が高いのも頷けます。
特に、最近はポインターを広告の上に乗せるとバナーが大きく広がる
いわゆるリッチ広告と言われるものが多くなりましたよね。
僕はあれを、クリックせずにポインターだけ乗せる事が多いです(笑)
実は、ここにも調査の結果が出ており、
バナー広告におけるブランディング効果として、音を鳴らしたり表示サイズを一時的に大きくしたりするリッチ広告、バナー広告におけるタレントやキャラクターの使用は、広告認知やブランディング効果を大幅に上昇させるという結果も判明しているそうです。
一方で、バナー広告ではイントロにブランドロゴを使用しない方が
ブランディング効果を上昇させる結果も確認できたとしています。
こうして調査の結果を見ますと、ポータルサイトの広告がテレビCMさながらの効果を
持ち始めているなぁと驚かされます。
改めて、媒体としての広告価値が増している事を実感します。
もちろん、ポータルサイト三社による調査結果なので、
多少は好ましい結果が出るようにしている部分もあるでしょう。
でも、それを差し引いても、広告効果として十分に魅力的な存在である事に
変わりはないと思います。
また、こういった調査によって数値データが取れるようになると、
今までは大手企業中心だった広告にも中小企業が取り組む事が多くなるのではないでしょうか。
プロモーション活動を展開していく上で、やはり広告は切っても切れない存在です。
幾多もある選択肢を選ぶ際に重要な事は、効果。
その効果にこうした数値による裏付けがあると、取り組み易いですし、
プロモーションを企画する際にもひとつの目安となります。
ちなみに、今回の調査結果をもとにVRIは、
出稿プランから露出効果を予測できる「インターネット広告出稿効果シミュレータ」を
無料で公開しています。