Re[3]: NIKEiD「REALCITY.」で何かが始まる…。
[大倉 健志]
前回、続きは次回…と書いておきながら、少し時間が経ってしまいました。
今回は総集編でお送りしたいと思います。
今回は第4回目となりますが、NIKEのWebプロモーション「REALCITY.」を取り上げています。
「REALCITY.」プロモーションは、実に秀逸なプロモーションであったと思います。
「12月24日」、「in to the city」というキーワードだけだったティザーサイトは、12月24日にアニメーションとのコラボレーションによって、「キミだけの色を、探しにいこう。」というメッセージに変わります。(この経緯については、これまでのエントリーを参照ください。1・2・3)
「NIKEiD Blazer」という、オンライン上でユーザーが好みのカラーリングを施したスニーカーを注文できるという特性を、強烈なインパクトとともに伝えています。
“色”を伝えるのに、アニメーションほど効果的なものはないかもしれません。
現在、「REALCITY.」のサイトを訪れ、「in to the city」の文字をクリックすると、次のアニメーションが流れます。
無彩色だった街が、3人(?)のキャラクターが街へ飛び込んでいくことによって、鮮やかな色彩によって彩られていきます。
上の動画はYouTubeから引っ張ってきているものですが、YouTubeにも動画を掲載し、クチコミを生みやすくするということも、ネット上でのプロモーション活動には欠かせないものになった気がします。
それから、ブログでのクチコミを発生させる、ブログパーツ。
このブログパーツは、12月24日を境に、新しいものに変わっています。
JavaScriptでデータを呼び出し、表示させるブログパーツの場合、サイズを変えたり、クリエイティブを変えることが容易であることがポイントでしょう。
横幅のサイズを変えてしまうと、ブログパーツを貼ってくれた多くのブロガーから苦情が殺到すると思いますが…。
無彩色の街が描かれたブログパーツは、目が描かれたものへ。
Webプロモーションの定石とも言えそうな手法ですが、これらのポイントをしっかりと押さえてプロモーションを展開し、ブランディングをおこなっているNIKEは、そのブランドをさらに高めることに成功していると思います。
何気なくブログパーツをクリックしたユーザーを、ぐいぐいその世界観に引き込んでいくことができたのも、一貫したメッセージがあるからではないでしょうか。
「世界でひとつだけの色をめぐる物語」と語っているように、自分だけの色を身にまとい、街へ駆け出そう、というメッセージは、アニメーションというわかりやすい表現方法によって、さらに印象的なものとしています。
文字を使わず、五感に訴えかける手法で伝えることができたのも、成功要因の一つかと思います。
アニメーションムービーの後に現れる、無彩色の「NIKEid Blazer」。

スニーカーをクリックしていくと、パーツごとに着色され…。

すべて着色すると現れる「step out」の文字をクリックすると、冒頭のアニメーションのように街全体が彩られていきます。
ちなみに、着色パターンは一つではありません。

完成した「Blazer」をクリックすると、「NIKEiD Blazer」のカスタマイズページへ。
すべてがスムーズに進み、一つの物語の延長線上に、リアルの世界が広がっています。
自然と引き込まれるこのプロモーションは、2008年の締めくくりにふさわしい、Webプロモーションであったと言っても間違いではないでしょう。
ところで、この物語にはまだ続きがありそうです。
最後に現れたメニューの一番右端に「Landscape」とあるのですが、現在はまだ先に進むことができません。
「Download」メニューの下にも、壁紙とスクリーンセーバーがありますが、こちらも選択できません。
NIKEからのお年玉は──。