消費低迷化社会のマーケティング
[金澤 貴司]
低価格化が止まりそうにありません。
ファミリーレストラン大手すかいらーくが低価格店「ガスト」を中心に2009年の1年間だけで
100店の新規出店を計画しているそうです。
衣料業界では、ほとんどの百貨店や専門店でコートなどの防寒衣料が伸び悩み、
既存店売上高の落ち込みが目立ちます。
そんな中で、ユニクロは11月既存店売上高が前年比32.2%増を記録。
過去最高の月間売上高を達成しました。
先日、私の家族がヤマダ電機でプラズマハイビジョンテレビ「VIERA」を購入しました。
通常価格21万円が歳末セールで18万円の値札が貼られ、
その横にはさらに15万6,000円の値札が貼ってありました。
しかも、ポイント還元が20%。
もはや1インチ1万円と言われる時代は遠い過去の話。
いまや、1インチ3,000円程度です。
世界的大恐慌の最中にあって、年末になんとか少しでも売上を上げたいという
必死な意気込みを感じます。
ちなみに、ここからさらに価格交渉しました。
値下げ交渉に応じない代わりにポイントで還元するという姿勢を貫いているはずの
大手家電量販店も、泣く泣く応じてくれました。
大阪という地域性からか、経済の影響からか分かりませんが、
嬉しい一方で大手企業でも困窮している様子が窺えました。
世知辛い世の中です。
ただ、そのお陰で「VIERA」が安価で手に入れる事ができました。
収入は減少し、支出は増加する中で消費者が買い控えを抑えるのは当然の結果です。
そんな中で、いかに消費を促すかが問われる訳ですが、
生活防衛に入った消費者の心をどのように動かし、消費を起こさせるか。
テレビで大量のマス広告を垂れ流す時代は終わりました。
これからは、さらに細分化されたマーケティングが求められるでしょう。
個人のライフスタイルが多様化するのと同時に消費者も多様化しています。
ターゲットに合わせたより詳細なマーケティングが必要です。
そしてその方法もより複雑化し、ともすれば成功法則の見つけにくい混迷した時代です。
だからこそ、私たちのような存在が必要なのだと実感する日々です。