“手軽な贅沢”マーケティング
[金澤 貴司]
スターバックスがRTDコーヒー市場に参入しました。
「スターバックス ダブルショット エスプレッソコンパーナ」と
「スターバックス エスプレッソドッピオ」。
10月21日(火)に缶コーヒーが発売されました。
スターバックス・コーポレーション(アメリカ)とサントリー(大阪市)が共同開発したもので、
自販機では販売せず、1都10県(東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・静岡・
山梨・長野・新潟)のコンビニエンスストア限定で取り扱っています。
希望小売価格は消費税別で170円と、缶コーヒーとしては高価。
しかも140gと少量。
一般的な缶コーヒーが190g入りで税込120円なのと比べると、
量が少ないうえに、価格が約1.5倍になる計算です。
ターゲットは、
「本格的な味わいがわかる男性をメインターゲットにした。世界観も含めて味わってほしい」
(同社北東アジア地区ディレクター・クラフト氏)
とのことで、チルドカップコーヒー「スターバックス ディスカバリーズ」で成功を収めた事で、
満を持して缶コーヒー市場に進出したという訳です。
サイトもクラシカルかつ高級感漂うテイストに仕上がっています。
パッケージも、シンプルでありながら洗練された高級感のある佇まい。
明らかに今までの缶コーヒーと一線を画している事が見て取れます。
この大恐慌以来の世界的な不景気の最中に、なぜ高級缶コーヒーなのか?
以前に、景気が低迷していても、数年前からやや価格の高い
“プレミアム缶ビール”市場は好調だというニュースを読んだ事があります。
これは、豪華なレストランで食事をするよりも、身近なところで“手軽な贅沢”を
選択する人々が増えていることが背景にあるからでしょう。
前回のブログで取り上げた黄金ティッシュ、あるいはその前のブログにある
高級ティッシュ「至高」もそうであるように、
不景気な時ほどこの“手軽な贅沢”にニーズが高まるようです。
知名度も抜群の“スタバ”ブランドにより、
缶コーヒーにおいてもますます“手軽な贅沢”が進みそうです。
まさにブランド価値を最大限を活かした商品戦略ですね。