ゲーム性を取り入れ成功した女性向けSNS「ウェブカレ」
[大倉 健志]
2008年9月にリンクシンク社が公開した女性向け二次元恋愛シミュレーションSNSの「ウェブカレ」。
サイトタイトルにあるキャッチコピーは、「素敵ボーイズと、ラブな乙女の物語」。
男性の私からすると、なんとも小恥ずかしいサービスです。

「ブログペット」などを運営するネットベンチャー・リンクシンクは9月10日、男性キャラクターとの恋愛シミュレーションを楽しんだり、ユーザー同士でコミュニケーションできるSNS「ウェブカレ」を公開した。
舞台は私立の高校。お菓子作りが趣味の生徒会長、勉強が苦手なバスケ部員、女子生徒に人気の国語教師、けんかの強い問題児――という4人のキャラから自分の“彼”を選ぶと、マイページにそのキャラのFlashアニメが出現する。
(「“2次元彼氏”と恋愛できるSNS「ウェブカレ」 - ITmedia News」より)
このSNSサービスですが、驚くことに開始5日で1万人、約2ヶ月で6万人の会員登録を突破したというのです。
主なターゲットは10代から30代の女性。
1日あたりのアクセスは約80万件にもなっているそうです。
このようにして、企画から半年弱で公開されたウェブカレ。はまちや2氏が同サイトでもっともこだわったのは「女性の癒し」というテーマだという。はまちや 2氏は「Twitterでもそうですが、数人をフォローすれば、チャットのように自分が積極的に話さなくとも、いつも誰かが話しているような感覚になりますよね。そういったものが癒しや安心感につながればいい」と語る。
(「求めたのはネットを使った女性の“癒し”--「ウェブカレ」プロデューサーのはまちや2氏 - VENTURE VIEW」より)
ターゲットとなる女性のニーズがあるにもかかわらず、同様のサービスがなかったことから企画された「ウェブカレ」。
SNSを使えば使うほどに、Web上の彼氏の反応が変わったり、イベントが発生したりするそうですが、まさにゲーム感覚といえるでしょう。
それにしても、癒しですか…。
一部の女性がハマっているだけのようにも思えますが、このようなエピソードもあるようです。
サービス開始後、ブログ上でこんなエピソードがあったと教えてくれた。ある女性が家に帰ったところ、母親がニコニコとしながら「彼氏ができた」と話しかけてきたのだという。何事かと思い女性がたずねると、母親はウェブカレにアクセスし、カレとのやりとりを楽しんでいたのだそうだ。
(「求めたのはネットを使った女性の“癒し”--「ウェブカレ」プロデューサーのはまちや2氏 - VENTURE VIEW」より)
Webだからこそ実現できるバーチャルな恋愛──。
SNS単体では、ユーザー同士のコミュニケーションがなければ、コミュニティ等も活性化していきませんが、ゲーム感覚を取り入れることによって、コアなユーザーを作っていくことができたといえます。
「ウェブカレ」に限らず、ゲーム性を取り入れることは、非常に有効なプロモーション手法であると考えます。
先日ご紹介した「求ム、天才。」キャンペーンも同様ですね。
大切なことは、プロモーションを成功させるための、「アーリーアダプター(初期採用者)」をいかに作るか、です。
「オピニオンリーダー」や「インフルエンサー」とも呼ばれるこの層は、サービスを拡大し、広く普及させるのにもっとも重要な層であるといわれています。
ゲーム性を取り入れることによって、ハマる要素をつくり、ユーザー同士を競わせ、話題づくりにつなげていく。
どのようなサービスにおいても、応用できる手法ですね。
今回はこれまでとは違ったサービスをご紹介しましたが、改めてWeb上にはさまざまなサービスがあるものだなぁ…と思わされました。
奥が深い…。