【Webブランディング】 「求ム、天才。」キャンペーン
[大倉 健志]
フランク・ミュラーといえば、高級時計で知られるブランドです。
ちょうど、オススメいただいていた本に、昨年おこなわれたフランク・ミュラーを販売するワールド通商社の「求ム、天才。」キャンペーンについて掲載されていたことから、一気に興味を持ち始めました。

1本、数十万円から数億円もする時計を創り出すフランク・ミュラーを含む、複雑かつ独創的な時計ブランドを販売するワールド通商がWebに求めたこと、それは直接販売につながる今の顧客をつくることではなく、未来の顧客をつくることだったようです。
ただし、Webのキャンペーンにおいて、その圧倒的なブランドを崩すようなことはせず、展開されたのは「求ム、天才。」という、容易にクリアすることのできない難易度の高いゲームをクリアした人に抽せんで各ブランドの時計をプレゼントする、というものでした。

最終的に、5問の難問が「Crazy Genius」から出題され、実際に時計がプレゼントされるところまで、Web上でのキャンペーンが続きました。
1問目のフランク・ミュラーの「CRAZY HOURS」をモチーフにした問題では、2問目が出題されるまでの約2ヶ月間で110万ページビューを突破、ゲーム自体も60万回以上プレイされたようです。
ブランドの特徴と、その世界観を見事なまでにあらわした「求ム、天才。」キャンペーンは、フランク・ミュラーをはじめとした各ブランドのファンを多数つくりだすことに成功しました。
成功の要因は、簡単に解くことのできない問題を出題し、「わかる人にだけわかればいい」という徹底したブランディングにあったといえます。
単に売上やアクセス数にとらわれ、今すぐ購入に結びつく顧客を創出することだけでなく、未来の顧客をつくっていくことは、何もフランク・ミュラーのようなブランドにだけ適したものではありません。
どんな業種であっても、企業規模を問わず、自社やブランドのファンをつくり、未来の顧客としていくことは、必ず必要だからです。
──みなさんは、今どんなブランディングをされていますか?
現在も、問題がWeb上に残されています。
みなさんも一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。