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『ブランド再生工場 ~間違いだらけのブランディングを正す~』
[大倉 健志]

ブランド再生工場

 関橋英作氏による『ブランド再生工場 ~間違いだらけのブランディングを正す~』を読みました。
 たまたまAmazonをぶらぶらとしていたら、Amazonにオススメされ、購入に至った本です。

 偶然出会った本ですが、話し言葉で書かれてあるため非常に読みやすく、また内容も当社が考えている「ブランディング」の考えそのものでした。
 ブランドとは何か、ブランディングって?を知るのに、格好の良書だと思います。

 それで、ブランディングとは何かといえば、「消費者の心のなかに、そのブランドに対する好感を作ること」。平たく言えば、「好きになってもらうこと」。これしかありません。簡単すぎて、肩透かしを食らったように感じる方もいらっしゃるかと思いますが、それ以上のことはないのです。
(関橋英作著『ブランド再生工場』角川SSC新書、2008年、48ページより)

 「ブランディング」とは、好きになってもらうこと。
 そして、そのブランドを買ってもらえるようになることです。

 著者の関橋英作氏は、これまでにハーゲンダッツやキットカット、デビアス・ダイヤモンド、NOVAなどのブランディングに携わってこられたようです。
 特にキットカットの事例はあまりにも有名です。

 キットカットが、受験シーズンになるとキットカットの商品名と「きっと勝つ」をかけて、キットカット 雪見桜を期間限定販売、「春はきっとやってくる。満開のさくらを願って。」「きっと、サクラサクよ。」というコピーとともに展開されました。
 受験生が宿泊するホテルでチェックアウト時に手渡す、受験会場まで無料で送迎するサクラサクタクシーなど、さまざまなプロモーションに発展し、受験生にはキットカット、というストーリーができたのです。

 私の学生時代にも、学祭などのイベント前には、先輩からよくキットカットをいただいたものです。
 そういったことが、ごくごく一般的になったというのは、キットカットのブランディングが成功し、さまざまなメディアでのPRにつながったからだと思います。

 何よりも個人の気持ちを動かす。個人を動かせないようでは何もできません。個人から個人へと繋げていく。それが個告の強さ。キットカットは、受験生の気持ちを動かせたからこそ、消費者との「好き」という絆を作ることができた。受験生という特定の人の心の不安を取り除いたのです。
(関橋英作著『ブランド再生工場』角川SSC新書、2008年、128ページより)


 まったくの余談ですが、このキットカットのURLを調べるときにネスレのサイトを見たのですが、非常にすばらしい作りとなっています。
 個々の商品には消費者からのコメントが寄せられ、YouTubeの動画も活用され、思わずいろいろなところをクリックして見てしまいました。
 ユーザーとのコミュニケーションを積極的に取ろうとするこの企業姿勢が、キットカットのブランド再生の原動力となったのかもしれませんね。

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