マジックナンバー ~心理学からデザインへ~
[金澤 貴司]
「マジックナンバー7±2」をご存知でしょうか?
1956年に心理学者のジョージ・ミラーが発表した論考に
「マジックナンバー」という法則があります。
これは、人間の情報処理能力の限界を表すもので、
5から9の塊の数なら記憶しやすいというもの。
それ以上の情報量は集合体に分けて認識することで記憶しやすくなる。
無意識のうちに短期記憶の中に記憶できる数が5~9もしくは、
3~5つの塊なのです。
例えば円周率。
3.14159265358979323846・・・ と書くよりも
3.1415 92653 58979 32384 と書いた方が覚えやすい。
電話番号にハイフンが入っていると覚えやすいのと同じ原理です。
この法則、実は私たちの身近なモノにも積極的に取り入れられています。
例えばWebデザイン。
現在人の誰もが一度はお世話になっているwikipedia。
wikipediaのナビゲーションは7つにまとめられています。
Appleのメニューもやはり7つ。
Yahoo!はロゴを挟んで6つ。
Googleの場合は、主要な5つにまとめ、後は「more」に集約しています。
機能の進化に伴い、多くの情報をWebサイトから発信できるようになりました。
しかし、多過ぎる情報は逆にユーザーを迷わせる要因となってしまいます。
本当に伝えたい、見て欲しい情報を絞る上で、
この「マジックナンバー7±2」の法則は役立つでしょう。
逆に、聞き手に強いインパクトを与えるには、これより少ない「マジックナンバー4±1」が
効果的と言われています。
要素を3~5つまでに絞ることでリズムが生まれ、流れが作りやすくなります。
プレゼン時にはこれくらいに要点を絞って話をした方が良いでしょう。
その他にも、報告書や提案書、あるいは日常のコミュニケーションに於いても
この「マジックナンバー」の法則を心がけると、明日からの生活が
ほんの少し、変わるかもしれません。