「Google Chrome」はブラウザ市場を席巻するか
[大倉 健志]
この1週間のもっとも大きなトピックと言えば、Googleからブラウザ「Google Chrome」がリリースされたことでしょう。
米Googleは9月2日、オープンソースブラウザ「Google Chrome」のβ版を公開した。Googleのサイトでダウンロードできる。日本語を含む40言語以上に対応し、世界100カ国以上で利用できる。現在はWindows Vista/XP版のみだが、Mac版、Linux版についても近く提供を開始するという。
(「Google Chrome、ダウンロード開始 - ITmedia News」より)
ブラウザは、インターネットを閲覧するためのソフトウェアで、最大のシェアを握っているのがMicrosoftの「Internet Explorer」です。
Windowsに標準搭載されており、Windows PCを購入した方のほとんどが「インターネットをする」と言えば、このInternet Explorerを開き、Yahoo! JAPANやGoogleなどからさまざまなWebサイトを閲覧していく──、そんな姿が想像できます。
Microsoftの独占市場と言われていたブラウザ市場ですが、数年前からシェアを伸ばしつつあるのが、Mozilla Foundationによる「Firefox」でした。現在の全世界におけるシェアは約20%と言われています(Net Applications調べ。Internet Explorerは約72%)。
Internet ExplorerとFirefoxの他には、「Opera」やAppleの「Safari」などがありますが、いずれもごくわずかなシェアでしかありません。
このような中、颯爽とリリースされたのが、「Google Chrome」です。
Google Chromeの特徴は、
- シンプルなインターフェイス
- 高速な表示
- 軽快な動作
にあります。
中でも、「Omnibox」と呼ばれる多機能な入力枠がシンプルなインターフェイスを際だたせています。
URLの入力、検索キーワード候補の表示、閲覧履歴の検索などが、1つの入力枠で可能になっています。
見た目のデザインは、シンプルで合理的なものにしました。オンライン上で何かするとき、ほとんどの人は、ブラウザそのものに意識を向けることはないでしょう。重要なのは、ホームページやサイト、アプリケーションといった、ウェブを構成する中身の部分であって、ブラウザはそれらを動かすためのツールにすぎません。Google Chromeは、Google のホームページのように無駄がなく、表示スピードが早く、洗練されており、ウェブ上の行きたいところにすぐ行ける、のが特徴です。
(「Google Chrome」より)
このように、GoogleのDNAが徹底的に組み込まれたGoogle Chromeは、シンプルながらも非常に使いやすいブラウザに仕上がっています。
カスタマイズを重ねて個人的に使いやすく仕上げているFirefoxから完全に乗り換えるには至りませんが、部分的に使い分けを始めています。
まだまだベータ版のブラウザではありますが、今後が非常に楽しみです。
ただ、どなたにもオススメできるものかというと、そうは言い切れません。
まだベータ版であること、Internet Explorerにしか対応していないWebサイトがあること、しばらく使ってみて日本語まわりの処理が不十分な箇所があること、などがその理由です。
表示面においてはまったく問題がないレベルですし、完成度は非常に高いと言えますので、もうしばらくの辛抱と言えるかもしれません。
GoogleによるGoogle Chrome開発ストーリーは以下のYouTubeからどうぞ。