テクノロジーとの対峙
[金澤 貴司]
YouTubeが映画を上映します。
米Google傘下のYouTubeが6月19日、世界中の質の高いショートフィルムを取り上げる
「YouTube Screening Room」を立ち上げました。
サイトの主旨としては、映画制作者に作品上映の場を提供するとともに、
視聴者には、新しい高品質のコンテンツを探し出す機会を提供するというものです。
世界各地のフィルムフェスティバルなどで上映された作品を中心に、
アカデミー賞受賞作品などが無料で楽しめるという事ですから映画ファンには嬉しいニュースです。
Webサイトとしても、映画に限定している事でユーザーは検索がしやすいですし、
スポンサー側はより効果の高い広告出稿が望めそうです。

ちなみに、調査会社が発表した4月のアメリカにおける動画配信利用状況では、
動画閲覧回数の合計は110億回で、うち40億回以上をYouTube.comでの閲覧が占めたそうです。
最も閲覧時間の長い18~34歳の閲覧者では、
1人当たりの閲覧時間はなんと287分・・・!
僕は仕事柄、平日は毎日パソコンを使用していますが、休日はめっきり使わなくなりました。
仕事でパソコンをヘヴィーユーズするせいか、それ以外の時間では本や新聞を読んだり、
あるいは実際に店頭でモノを見たり買ったりする傾向が強くなった気がします。
学生時代に毎日のように自宅でもパソコンの前に座っていたのが嘘のようです。
あの時は、パソコンの無い生活なんて考えられないと思っていましたが、
仕事以外での生活では実はそれほど必要でない事が分かりました。
そう考えると、大切な時間をいかに不必要なネット検索や
つまらない情報に溺れていたのかがよく分かります。
情報が増えるということは、それだけ迷いも増えるということで、改めて考えると
現代人は携帯電話やパソコンのメールやインターネットにぶらさがるように生きています。
上記のようなニュースも、それこそ毎日のようにネット上で次々と流れ
IT化の波に飲まれた今では誰も驚かない数字データなのかもしれません。
おそらくそれは、それだけ私たちの生活に
インターネットというものが住みついている証拠なのでしょう。
でも、休日にネットから離れてみて気付いたこと。
それは、別に新しいテクノロジーなどなくても快適に暮らしていけるということ。
ネット企業の買収やら携帯電話の革新やらで経済新聞の一面を大きく飾る事が多いですが、
考えてみればすべてはコップの中の嵐。
どれだけ技術が進化してもやはり人間としての生活の原始的な根幹部分は変わらないと
感じる事が多くなりました。
まあ、人間が有史以来抱える病気や仕事、恋愛などの問題を
解決してくれるようになる日が来れば、それは大きな変革になるのでしょうね。