BDの普及が急速化
[日高 裕明]
HD DVD事業の撤退が東芝から発表されて、ほぼ間をおかず
PC向けのBDドライブが急激に値下がりしました。
DVD普及をPS2が牽引したように、
PS3がBDの普及に一役買っている・・・部分も多少はあるのでしょうが、
今回は少し違うようです。
PS3は性能の高さからクラスタ化することでサーバ的な用途に使われたり、
分散コンピューティングの戦力としてニュースに取り上げられている事が多く、
BDの普及に弾みがついたのは、別の要因が大きいと感じます。
次世代メディア普及の要因としてDVDの普及時と大きく異なるのは
高解像度のテレビの普及です。
走査線が500本強のブラウン管テレビなどでは
720×480の解像度のDVDは鮮明に映りますが、
1280×720のハイビジョンテレビや1920×1080のフルハイビジョンテレビなどで
DVDを見るとどうしても粗く見えてしまいます。
ハイビジョン以上の解像度を持つテレビの普及が背景にあり、
HD DVD事業が撤退することで次世代メディアとしてBDで決着がついたことで
各企業からもBD対応製品を出し始め、
普及に拍車がかかっているのは間違いないと言えます。
ただ、高解像度が必要な映像コンテンツの種類がそれほど多いとも思えず、
バックアップメディアとしても容量も一層で4.7GBが25GBに増えた程度で
DVDで十分と考える向きも少なくないように思います。
DVDはCDの完全な置き換えとはならず、
用途別にそれぞれ生き残っていましたが、
BDは同じ映像用メディアとして、現在スタンダードとなっているDVDのシェアを
どれだけ奪っていくのか、今後の動向に注目です。