中国産の検索エンジン「百度」
[大倉 健志]
最近日本に進出した検索エンジンとして、中国産の「百度 (Baidu)」があります。
中国では60%を超えるシェアを握っている百度ですが、日本ではYahoo!、Googleが圧倒的なシェアを握っています。
この日本の検索エンジン市場において、百度がどこまでシェアを拡大することができるのか、百度向けのSEO対策も含めて大変興味深いところで、私も百度の動向については注目しています。
今回はその百度についての興味深い記事がありましたので、ご紹介します。

百度の特徴は、トップページにあります。
一見、Googleのように検索に特化したトップページにも見えますが、「検索ワード ランキング」や「話題の画像」、「話題の動画」、「ブログ検索 ランキング」が並び、旬の話題がトップページを見れば垣間見えるような気がします。
中国の百度にはこれがないんですよね。
百度日本法人の取締役舛田氏が、ASCII.jpの取材に次のように答えています。
「情報を自動収集しユーザーに届けるという意味ではGoogleに近いが、ポリシーは違う。Googleは検索画面にはユーザーを長く滞在させないという考えだが、逆に百度では長く滞在させることも考えている。画像検索の結果を見比べたりなど、検索で遊んでもらいたい」
(「Baidu.jpは、日本でも受け入れられるか?──百度取締役に聞く」より)
サイト上に長時間滞在させるための工夫として、トップページの画像や動画につながっているようです。
同記事には、「コミュニティを持つ検索サイト」という言葉も出てきていますが、中国の百度では検索キーワードごとに掲示板が作成されるといった機能もあるようです。
そんな百度ですが、先日画像検索と動画検索でシェア1位を記録したという記事が出ていました。
発表された資料によると、Baidu.jpは画像と動画検索において推定PV数、平均利用回数、平均利用ページ数、さらに平均滞在時間の4 部門において、サーチエンジン市場1位を記録した。
(「MarkeZine:◎「百度」日本上陸から2か月、画像・動画検索で国内サイトを圧倒」より)
トップページで動画や画像への入口があることで、何気なくアクセスしても次々と見ていってしまう。また、トップページは再読込するたびに変化していくため、何度も見てしまうといった特徴がある。
今後気になるのは、検索精度の方になるかと思います。
画像や動画はもちろんのこと、通常のWeb検索においてGoogleやYahoo!から乗り換えるだけの検索エンジンになることができるか、これからに期待の検索エンジンと言えるでしょう。
最後に舛田氏による今後の展開についてのコメントを。
「一番大切なのはあくまで検索のクオリティー。検索エンジンにユーザーが求めるものはあくまでそれであり、検索結果がきちんとしていないと意味がない。日本に進出する際にすでに進出していた企業を調べたが、最終的に求められているものは目新しいものや分かりやすい差別化ではないと考えている。これからも、愚直に検索精度を高めていくつもり。目新しい機能はいつでも展開ができる上、きちんとした検索精度の元に成り立つもの。元々のデータの品質が悪くては、その上に成り立つサービスも悪くなってしまう。ユーザーがもっとわくわくするようなことをチャレンジしていきたい」」
(「Baidu.jpは、日本でも受け入れられるか?──百度取締役に聞く」より)