経営者のためのアクセス解析入門~ページごとのページビューと離脱率
[臼井 友章]
前回に引き続き、経営者のためのアクセス解析入門と題して、アクセス解析の基礎的なお話をしようと思います。
前回は、サイト全体のページビューにこだわりすぎてはいけない、というお話をしましたが、今回は、ページごとのページビューと離脱率についてお話をしたいと思います。
まず、前提となる知識から。
離脱率とは、あるページの総アクセス数(ページビュー)に対する、そのページで閲覧をやめてしまった回数の比率のことです(もう少し正確な定義は、SEO用語集をご覧ください)。
一般に、資料請求の完了ページや商品購入の完了ページ(いわゆるサンキューページ)の離脱率は高いとされています。そのサイトでの目的を達成したのですから、その先さらにページを見る必要がないからです。
逆に、それ以外のページで離脱率が高いページがあるのであれば、原因を探る必要があります。離脱率が高くなる要素として、(1)そのページからサイト内の他のページに移動できない、(2)そのページのコンテンツが閲覧者の興味を惹かない、などが考えられます。
そうした離脱率が高いページがいくつもある場合、対策を立てる順序を決めるのに有効なのが、ページごとのページビューです。
ページごとのページビューと離脱率が、
(ページごとのページビュー・離脱率)=(多・低)となっているページについては、当面対策は不要でしょう。こうしたページを多く作ることが重要となってきます。
逆に、
(ページごとのページビュー・離脱率)=(少・高)となっているページも、しばらくは放置せざるを得ないでしょう。このページについて、ページビューを増やすにしても、離脱率を下げるにしても、コストがかかるからです。
問題は、
(ページごとのページビュー・離脱率)=(多・高)と、(ページごとのページビュー・離脱率)=(少・低)のページの優先順位です。
私はまず、(ページごとのページビュー・離脱率)=(多・高)のページの離脱率を下げるための工夫(LPO)を先に行います。(ページごとのページビュー・離脱率)=(少・低)のページのページビューを増やすには、そのページへのリンクを増やす必要がありますが、その対策としても、(ページごとのページビュー・離脱率)=(多・高)のページから、サイト内の他のページへの導線を増やすLPOは重要だからです。
逆に、やってしまいがちなミスとして、(ページごとのページビュー・離脱率)=(多・高)のページに対して、先にSEOなど、アクセス数を増やす対策をしてしまうことがあります。離脱率が高いページを放置したままで、さらにアクセス数を増やしても、効率が悪いばかりか、「使いにくいサイト」というイメージを持たれてしまってから、改善を行っても、二度と閲覧者は戻ってこないという致命的な問題が生じるおそれがあるからです。
次回は、キーワードについてお話ししたいと思います。