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Yahoo!井上雅博社長、ITmedia岡田有花氏の対談
[大倉 健志]

 ITmediaにYahoo! JAPANの井上雅博社長へのインタビューが掲載されていました。
 この中にいくつか興味深い発言がありましたので、ご紹介いたします。

 ヤフーは「ソーシャルメディア化」の現状をどうとらえ、どこに進もうとしているのだろうか。今後のビジネス展開は――井上雅博社長に聞いた。
(「ヤフー井上社長に聞く:「『健全な場』が最後に勝つ」「ケータイはPC超える」「Androidはうさん臭い」 (1/4) - ITmedia News」より)

 Yahoo!については、これまでにも何度もこのブログ上で取り上げてきていますが、誰もが知る「日本でもっとも使われている」Webサイトです。
 しかし、そのYahoo!が、昨今のWeb2.0の潮流の中で遅れを取っているのではないか、Yahoo! JAPANは大丈夫なのか、という発言がさまざまなブログでも見られるほど、競合するサービスに遅れをとってしまっている状況にあります。

 アメリカ本国のYahoo!は、トップページのWeb2.0化にも積極的に取り組み、先日、革新的な検索スタイルを導入しました。
 日本のYahoo!は明年年明けにようやくトップページのWeb2.0化がおこなわれるという状況です。
 Yahoo! JAPANはいったい何を目指しているのでしょうか。

 ヤフーはリーディングカンパニーの1つとして、ネットそのものが健全に成長していくようにしたい。ネットはヤフーのビジネスドメインだから、間違ってもインターネットそのものが壊滅的に悪くなるということがないようにしていかないといけないと思う。
(「ヤフー井上社長に聞く:「『健全な場』が最後に勝つ」「ケータイはPC超える」「Androidはうさん臭い」 (2/4) - ITmedia News」より)

 井上社長は、「健全に」「壊滅的に悪くなるということがないように」と抽象的な発言をされていますが、2ちゃんねるやYouTube、ニコニコ動画のように混沌とした何でもありのWebではない、ユーザーが安心して使えるサービスを提供していきたいという思いでいるようです。
 Yahoo!は、特に日本のWebにおいて、模範となるような優等生であることが求められているような気がします。
 それは、これほどまでに多くのユーザーに使われ、「インターネットと言えばYahoo!」と思われるほどのブランディングに成功しているのですから、当然と言えば当然かもしれません。

 しかし、リーディングカンパニーであるがゆえに、ネットの世界においてはGoogleのような革新性が期待されていることも事実です。
 そのような期待に、今後Yahoo!はどのように答えていくのでしょうか。

 ヤフーのサービスは、どんな人が見てもそれなりに使えるサービスを目指していっている。どの人が使っても100点ではないが、どの人が使っても0点ではない。
 利用者が多様になればなるほど、平均点・満足度は下がっていて、今はもしかしたら50点ぐらいになっているかもしれない。かといって、一定の利用者に合わせようと手を入れると、限りなく0点に近い人が出てきちゃう。それは避けたい。
 利用者のニーズが多様化して行く中で、そのニーズすべてにヤフーが応えるのは無理だと思う。その部分は、ヤフーがオープン化していく中で、パートナーの会社に作ってもらうといいんじゃないかと思う。
(「ヤフー井上社長に聞く:「『健全な場』が最後に勝つ」「ケータイはPC超える」「Androidはうさん臭い」 (4/4) - ITmedia News」より)

 APIと呼ばれる、簡単に言うとYahoo!が持っているデータやシステムの資産を外部から使用できるようなしくみを公開していくことによって、Yahoo!のサービスを多方面にわたって広げていく施策が進められています。
 このAPIを使って、今後はYahoo!以外の企業による「Yahoo!」が多く作られていくのかもしれません。

 APIはGoogleやAmazonなども公開しており、それらを利用したマッシュアップサイトが数多く存在しています。
 仕様や企画がオープン化していくことによって、Webはリンクだけでなく様々なレイヤーでつながっていくのです。
 そこにこそ、Webの醍醐味があると言っても過言ではありません。

 この流れは、検索においても同様です。
 Yahoo!Googleも検索に関するAPIも公開していますので、それぞれの検索エンジンを利用したサイトもあります。
 つまり、検索結果は、Yahoo!やGoogleのSERPsのみならず、さまざまなところに表示されるのです。
 SEO対策と言っても、Yahoo!やGoogleだけを見ていればよい時代はもう終わったと言えるでしょう。

 Yahoo!の反撃はこれから。
 ネットの巨人が動き出すことによってもたらされる変化に期待したいと思います。


 Yahoo!やGoogleを対象にしたSEO対策を大阪で実施するエンブリッジにもご期待ください。

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