GoogleとYahoo!における利用者の違い
[大倉 健志]
前回同様、セプテーニが運営するWebマーケティングガイドによる調査結果からお届けします。
今回は、「検索サービスに関する調査」として、GoogleとYahoo!の利用者の違いについて取り上げられていました。
まずはその調査概要をご覧ください。
(「【自主リサーチ調査結果】第6回検索サービスに関する調査(上) - Webマーケティングガイド」「同(中)」「同(下)」より)
- 普段利用している検索サービスでは「Yahoo!JAPAN」が約88%でトップ、次いで「Google」が約71%
- 単一回答でも「Yahoo!JAPAN」が過半数の約60%、「Google」は約32%
- Yahoo!JAPANと比較して、Googleの利用者は専門職や経営者・役員などの割合が高い傾向
- Googleと比較して、Yahoo!JAPANでは主婦や技術系以外の事務職、販売職などの割合が高い傾向
- Yahoo!JAPANユーザと比較して、Googleユーザの方が情報探求性が高いユーザの比率が高い
- Yahoo!JAPANとGoogleを普段利用しているユーザの半数程度が1日3~4回以上検索サービスを利用
- 利用目的に応じた検索サービスの使い分けをしているユーザ比率は約33%と1年前と変化なし
- Yahoo!JAPANユーザと比較してGoogleユーザの方が目的に応じて検索サービスを使い分けているユーザの比率が高い
- 検索サービスにおいて、検索数が多い情報ジャンルは「趣味・エンターテイメント」「ショッピング」
- Yahoo!JAPANは「親しみやすい」、Googleは「検索精度が高い」というイメージが相対的に多い
- 大体の閲覧検索結果ページで、4ページ以降見ないが約78%
今回の調査でも明らかになったことは、Yahoo!ユーザーが約9割と圧倒的に多いこと。ただし、Googleユーザーの割合もYahoo!に迫ってきているということです。
また、どちらかというと、Googleの方が玄人好みで、高い検索精度を求める技術系や専門職のユーザーによく利用されているということ。新たな発見だったのは、経営者や役員の割合が多いのもGoogleの特徴であるということです。経営層の場合、あまりパソコンを使いこなせない、またそういったことは部下に任せているというイメージを持っていましたが、そうではないようですね。
中でも特に興味深いのは、検索ジャンルの違いについてのデータです。
Q1-2.Yahoo!JAPANとGoogleユーザ別における、検索ジャンルの違い
Yahoo!JAPANユーザは、Googleユーザと比較して、「旅行」「ビューティー」「住まい・暮らし」などについて、検索するユーザの割合が高いことがわかった。逆に、Googleユーザでは、Yahoo!JAPANユーザと比較して、「ITデジタル」「経済」「サイエンス」などで、検索するユーザの割合が高いことがわかった。
(中略) 検索サービスは能動的に情報を検索するメディアである。このことを考慮に入れると、検索数が多い情報ジャンルはインターネットユーザが自ら情報を欲している情報ジャンルと言えるかもしれない。
(「【自主リサーチ調査結果】第6回検索サービスに関する調査(下) - Webマーケティングガイド」より)
SEOやリスティング広告への出稿など、Search Marketingを考えていく上で、GoogleとYahoo!とでどのように手法を変えていくかは、非常に大切なことです。
今回明らかになったジャンル別の相対比較において感じたことは、特にSEOに関心の高い業界は、やはりYahoo!を対象にSEOを実施していくべきだということです。
SEOは企業のブランディングにもつながります。
検索結果の上位に表示されていればいるほど、その業界においてトップクラスの企業であると認知されることも別の調査結果からわかっています。
SEOは決して「広告」ではありません。広告がやりたいのであれば、リスティング広告やバナー広告等を実施すべきでしょう。
企業価値を高めるブランディング戦略、また「広報」戦略を考える中で、SEOも実施していくべきだと思うのです。
今回の調査から、単にGoogleとYahoo!における利用者の違いだけではなく、戦略的にSearch Marketingを実施していくことの重要性を改めて感じました。