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気になる販促 ~街中の販売促進~ vol.1
[金澤 貴司]

今回から、街で見かけた気になる販促について書いていこうと思います。

記念すべき第1回目は・・・

大阪の台所、難波の中心部にあります戎橋で見かけた看板広告です。

最近、橋が舗装され綺麗になったこの橋の上で僕は
ある一筋の光を見ました。

それも、人の眼から闇に向って放たれている光を。

その光は特定の何かを射している様子もなく、
ただ闇に向って放たれているだけのようです。

その男性の眼には力強さを感じさせます。

しかし、看板に映し出されているのは、男性の顔がアップに
なっているだけです。

文字によるメッセージはひとつもありません。

何の広告なのかも皆目見当がつきません。

唯一、書かれているのが、電話番号。

残念な事に、その番号を地上から読み取る事も難しく、
200万画素を誇る僕の携帯電話のカメラを持ってしても
確認する事が出来ません。


それにしても、何故、僕はこの広告に惹かれたのか。


少し周りを見渡すと、街中に広告が溢れています。

その中には、直接商品をアピールするものもあれば、
イメージを喚起する写真を掲載しているものもあり、
その手法は多種多様です。

しかしながら、どの広告も見た一時間後には記憶にありません。

おそらく僕らは、何十、あるいは何百という広告を毎日見ていますが、
そのほとんどを忘れていきます。

その中で、ふと足を止めて、思わず携帯を取り出してカメラに収める。

そんな行動を喚起したのが今回の広告です。

その理由は、上記の通り、”広告が溢れているから”でしょう。

何を見ても、何かを思い出す。あるいはイメージする。
または、知らされる。

そんな広告群の中で、この看板は何かを伝える事を極力排除している
ように思えます。

少なくとも僕には、既に書いた通り、「力強さ」といった漠然とした
感覚を伴うだけです。

でも、だからこそ、”知りたい”という欲求が生まれます。

この看板の意図も、おそらくはそこにあるのではないでしょうか。

何かを伝えるのではなく、消費者の行動を動かす。
まさにPULL型の看板であると思います。


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