シーシュポスの神話
[山本 彰洋]
神々はシーシュポスに刑罰を与えました。
それは、岩をころがし、山の頂まで運ぶというもの。
しかし、その岩が山の頂に達すると、岩自身の重みで、転がり落ちてしまうのです。
無益で希望のない労働ほど恐ろしい懲罰はないと神々が考えたのです。
これほど不条理なことはないでしょう。
もし貴方が、この刑罰を受けたシーシュポスならどう思うでしょうか?
おそらく、ほとんど人は耐えれないと思うでしょう。
なぜなら、どれだけ努力しても報われない、無駄だと分かってしまっているからです。
でも、シーシュポスは違っていました。
一瞬たりとも失敗するとは考えずに、必ず成功すると考え続けたのです。
その信じる力だけで、シーシュポスは不条理に打ち勝ったのです。
つまり、どれだけ努力しても報われないと意識してしまった瞬間、不条理気付いてしまいますが、ひたすら成功すると思い、この不条理を意識せずいれば、不条理も不条理ではなくなるのです。
このシーシュポスの神話は、「この世は不条理である」という言葉で有名なカミュが書いた作品です。
カミュはこの作品を通して、世の中は不条理であるけれど、どんな状況でもシーシュポスのように必ず成功するという気持ちをもって、生きるべきだ!!と伝えたかったのではないかなぁ~と思います。
毎日の同じことの繰り返しで悩んでいる人や、日々の生活に意味を見出せない人にはおすすめの本です。