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「Googleケータイ」とiPhone
[大倉 健志]

 先日、Googleが携帯電話を開発しているというニュースが流れました。
 伝えたのは、米Wall Street Journal。

Google Inc. is searching for growth in cellphones.
(「Google Pushes Tailored Phones To Win Lucrative Ad Market - WSJ.com」より)

 Googleが携帯電話市場での成長を模索していると報じたWall Street Journalには、「Googleケータイ」の試作機を開発し、複数のメーカーとの協議を持っているとあります。
 Googleが目指すところは、携帯市場における広告収益。

 Googleは携帯電話会社に接触し、検索エンジン、電子メール、新しいモバイルブラウザといったGoogle製品に合わせてカスタマイズした携帯電話の提供を持ち掛けているという。計画に詳しい筋が明らかにした。コンピュータ上のWeb広告で何十億ドルも稼ぎ出している同社だが、急成長中の携帯電話広告市場でも大きな一角をものにしたい考えだ。
(「[WSJ] 「Googleケータイ」の試作品提示、狙いは広告市場 - ITmedia News」より)

 今年の6月末にAppleからiPhoneが発表され、わずか2日間で27万台を販売したことは記憶に新しいところですが、その1ヵ月後にGoogleからの動きが伝えられたことになります。
 iPhoneは、その革新的なインターフェイスとともに魅力的なユーザー・エクスペリエンスを提供していますが、Googleケータイはそういうものではなさそうです。

 Googleが狙っているのは、携帯電話広告の仲介に乗り出し、インターネットで築き上げた巨大な広告事業を補うことだ。この件に詳しい関係者によれば、Googleは、月額料金を無料にして広告収入のみで運営する携帯電話サービス構想まで描いているという。
(「[WSJ] 「Googleケータイ」の試作品提示、狙いは広告市場 - ITmedia News」より)

 現在の携帯電話事業者のサービスとして実現するのは難しいかもしれませんが、Google自身が事業者となれば「月額料金無料」の携帯が実現するのかもしれません。
 Googleはこれまで、あらゆるサービスを無料で提供し、それらをすべて広告収益によってまかなってきました。携帯電話でもそれが可能なのかどうか。

 一方、日本では、KDDIのauがGoogle検索の採用に続いて、Gmailをカスタマイズした無料のメールサービスを採用することが発表しました。
 この2つのニュースをみると、「Googleケータイ」はauで実現することになるかも…と思わせてくれますね。

 グーグルの村上憲郎社長は「日本のモバイル市場はとても先進的。昨年EZwebにGoogleの検索エンジンを提供したが、当初の想像を超えるような水準で利用されている。引き続きKDDIと先進的なサービスを提供していけることは、Google全体としてもうれしく思う」と述べた。
(「auでGmail採用 PCポータルも「au」に - ITmedia News」より)

 ちなみに、iPhoneにもGoogleの地図サービスであるGoogle Mapsや動画サービスであるYouTubeが組み込まれています。Google Mapsが、携帯電話の機能としてシームレスに動作する様子は見ていて感動すら覚えます。
 この様子は、YouTubeでどうぞ。これが携帯なのか…と思いますね。6分50秒あたりからその様子が見れます。

 Googleが目指すのは、Appleやauが実現しているような、サービスや機能を組み込んでもらい、そこからの広告収益を得るという、端末の提供や通信事業者となるといったこととは違う姿なのでしょう。
 今後の動向が非常に楽しみです。

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