Goudy Old Style 【フォント特集】
[大倉 健志]
みなさんは、普段使うフォントを意識されたことはありますか?
もっともよく使われているWindowsにはさまざまなフォントが搭載されており、Office関連ソフトをインストールすると、さらに多くのフォントがインストールされます。
ただ、たとえばMicrosoft Wordを使用する場合は、標準の「MS 明朝+Century」というフォントの組み合わせをそのまま使われる方が非常に多いのではないかと思います。
今後、そのようなフォントをよく知って、うまく使っていこうという企画エントリーを随時掲載していきたいと思います。
本題に入る前に、Centuryというフォントは、個人的にはあまり好きではありません。
個人的な好みもあるのでしょうが、MS 明朝と併せて使用した際に、英数字だけが異様に太く、浮いて見えるからです。
したがって、私が作成したり関与する文書に関しては、なるべくTimes New Romanを英字フォントに指定するようにしています。
Centuryについては、以下のような話もありますので、特に英文文書を作成される方は気をつけた方がいいでしょう。
ところで「日本人は、なぜこのフォントを使うのか」と、欧米人には理解できない英文フォントがあります。そのフォントとはCenturyです。そのフォントを日本人が利用する理由は、Windows版の「Word」(日本語版)のデフォルトの欧文フォントがCenturyになっているためです(日本語とのバランスで選ばれたのでしょうか)。
しかしCenturyで書かれた英文は、欧米人がよく利用するTimes New Romanなどと比べて、洗練されていない印象を与えるうえに、文字をボールドやイタリックにした場合の効果もあまりきれいには出ません。
(「一歩上いく英文履歴書の書き方、使い方(4)」より)

さて、フォント特集の第1回は、「Goudy Old Style」です。
このGoudy Old Styleというフォント、実はエンブリッジのロゴに使われている書体なのです。正しくは、Goudy Old StyleのBoldという少し太めのウェイトの書体を使っています。
おそらく、社内の誰も知らないことでしょう(笑)
「この書体は…」などと語ったところで、単なるうんちくにしか聞こえないかもしれません。
しかし、フォントには本当に多種多様な形のものがあり、それぞれに歴史や背景を持っています。
そういった背景を理解して使用することで、より意味のある、深いデザインが生まれていくのです。
Goudy Old Styleについては、以下のサイトにくわしく書かれていますので、それを引用したいと思います。
1915年に Frederic W. Goudy氏は、「Goudy Old Style」をデザイン。彼の25番目に初めてアメリカの書体創立者の為にデザインした書体。テキストやディスプレイの両方に十分な柔軟性を持ち、彼の作品の中では1番人気があり多く生産され、パッケージや広告にと頻繁に使用されている最もポピュラー書体のうちの1つです。1番の特徴としては、i, j や句読点などの上のドットがダイヤモンド形になっているなどが挙げられます。他にもg, E, L などにも特徴があります。
(「ライノタイプ2月号メールマガジン」より)

エンブリッジのロゴには、Goudy Old Styleの特徴的な、「E」、「i」そして「g」が含まれています。
この独特なシェイプは他の書体にはあまり見られない特徴です。
古めかしく伝統的な雰囲気を漂わせながらも、どこかエッジを効かせた先鋭的な印象を感じさせます。
残念ながら、なぜこの書体が選ばれたのかは定かではありませんが、伝統と革新性を重んじるエンブリッジにはぴったりな書体ではないかと思うのです。
使用するフォントによって、読む(見る)人に与える影響は大きく異なります。それは日本語フォントでも同様です。
普段、何気なく使用してしまっているフォント、一度よく見て、見直してみませんか?
Suitable for both text and display applications, Goudy Old Style is a graceful, balanced design with a few eccentricities, including the upward-curved ear on the g and the diamond shape of the dots of the i, j, and the points found in the period, colon and exclamation point, and the sharply canted hyphen. The uppercase italic Q has a strong calligraphic quality. Generally classified as a Garalde (sometimes called Aldine) face, certain of its attributes—most notably the gently curved, rounded serifs of certain glyphs—suggest a Venetian influence.
(「Goudy Old Style - Wikipedia, the free encyclopedia」より)