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GoogleとYahoo!では同じ検索結果でも注目のされ方が違う
[大倉 健志]

 アイレップSEM総合研究所ジャパンマーケットインテリジェンスから、大変興味深い調査結果が届けられました。
 それは、「アイ・トラッキング調査」と呼ばれる、閲覧者がWebサイトのどの部分に特に注目して見ているかを測定する調査の結果です。
 被験者に、GoogleとYahoo!のそれぞれにおいて、同じキーワードの検索結果画面を見せて、その違いを明らかにしたこの調査結果は、アクセス解析だけでは知ることのできない生のユーザーデータとして垂涎ものだと思います。

 このような貴重なデータを公開されたことに対して敬意を表しながら、今回は「アイ・トラッキング調査」の調査結果についてご紹介していきます。

ジャパンマーケットインテリジェンス株式会社と株式会社アイレップは2007年6月11日、消費者の検索エンジン利用実態についてWeb Eye手法によるアイ・トラッキング調査の結果を発表した。
Web Eyeとは赤外線を対象者の目の網膜に照射し、その反射を利用して画面上の目線の動きを測定することができるアイ・トラッキング機器。
(「「検索の"見やすさ","わかりやすさ"で Googleの満足度が高い」 - Google/Yahoo!検索利用者のアイトラッキング調査、JMI/アイレップが実施 :: SEM R」より)

 この調査結果が発表されたことは、ニュースサイト各所で報じられ、その概要を各記事から読み取ることができます。
 詳細な調査資料データについては、アイレップ社Webサイトより申し込むことができますので、興味のある方は一度資料そのものに目を通してみられることをおすすめいたします(法人のみ)。

 さて、この調査結果で明らかになったこと、それはYahoo!をメインに使っているユーザーとGoogleをメインに使っているユーザーとでは、注目する箇所であったり、行動パターンが異なるということです。
 個人的に興味深かった点は、Googleユーザーは検索結果に表示されるリンクタイトルの文字列をしっかり見た上でクリック箇所を決めているのに対し、Yahoo!ユーザーはリンクタイトルの冒頭部分しか見ず、比較的知名度の高い企業やサイトやランキングに注目しているという点です。

 画面上部にアドワーズ広告が表示されていない場合は視線が上から下に移動しつつタイトルを注視し、説明文を流し読みするため、「E型」の視線移動を示すと考えられる。アイレップによれば、この結果はYahoo!検索利用者と比較してGoogle利用者はタイトル文字の内容を見てクリックする場所を決めている傾向が強いことを示しているという。
(「Google利用者はタイトル文字の内容を重視--視点データから検索利用実態を調査 - CNET Japan」より)

 Yahoo!ユーザーは、極端な言い方をすれば「大衆的」で「ワイドショー的」ということができるでしょうか。
 キャッチーなコピーやわかりやすいキーワードによるタイトルのつけ方が、Yahoo!において注目度を高める手法としては有効かもしれません。

Yahoo!検索とGoogle検索結果画面のクリックデータ

 さらに興味深いのは、Google、Yahoo!問わず、大手サイトの前後に位置するサイトのクリック率が低くなるというものです。

さらに、今回の調査では、クリック率の調査も実施。その結果、Google、Yahoo! 検索ともに、大手著名比較サイトの直下に表示されているリンクはクリックされる確率が低くなる傾向が見られた。検索の順位が上位であれば必ずクリック率が高くなるのではなく、上下に表示される競合サイトの存在もクリック率に影響を与えることが予測される。
(「SEM総研とJMIがGoogle、Yahoo!検索結果画面での視点データを収集したアイ・トラッキング調査 | Web担当者Forum」より)

 そのページ単体だけでなく、競合するサイト群も影響を与えるのであれば、特にメインキーワードにおいてはリンクタイトルが非常に重要になってくるということです。つまり、<title> タグ内に記載するキーワードがいかに重要か、ということです。

Yahoo!検索とGoogle検索結果画面のアイトラッキングデータ

 もう一つ。
 今回の結果では、OvertureのスポンサードサーチやGoogle AdWords、特にプレミアムポジションに表示されているものは非常に注目されていることがわかります。
 しかし、注意しなければならないのは、注目されているからといってクリックされているかというと、そうではないということです。
 ユーザーは、それが広告であると認識した上で、クリックせずに「自然検索」の結果を見るのです。

 このような検索連動型広告ではなく、SEO対策によって、上位表示させることにどれほどの意義があるか、それがさらに実証された調査だったのではないかと思います。

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