米国アクセスランキングに見るWeb 2.0系サイトの隆盛
[大倉 健志]
アウンコンサルティングが運営するSEM-chは、eBizMBAが発表したYouTubeなどのWeb 2.0系と呼ばれるサイト群のアクセスランキングについて書いていました。
この調査によると、月間ユニークユーザー数が1,000万を超えるサイトが8つもあるというのが現状(2007年5月末時点)のようだ。これらのなかで、第1位は「MySpace.com」が約6,470万人、次いで「Wikipedia.org」が約4,600万人で第2位となっており、第3位には「YouTube.com」が約4,100万人のユニークユーザー数を獲得している。MySpaceに関しては、Web2.0系サイトだけでなく全てのサイトにおいても、Google、Yahoo!、MSNに次ぐ英語サイトで第4位の人気となっている。さらに、ユニークユーザー数が約6,470万人という数値は、毎月増加し続けている。
(「YouTubeなどのWeb2.0系サイト-アクセスランキング-(((SEM-ch)))」より)
ユニークユーザー数でのランキングのため、どの程度のユーザーが各サイトを利用しているのかがよくわかります。それぞれのユニークユーザー数については、eBizMBAの記事 "25 Largest Web 2.0 Sites June 2007" をご覧ください。
日本でももうおなじみのWikipedia、YouTubeは、2位、3位といずれも上位につけています。 1位にランクインしているMySpaceは、今年日本でもサービスが開始されましたが、日本で人気のmixiとは違ってオープンなSNSです。日本ではどの程度のユーザー数を獲得しているかわかりませんが、世界的には圧倒的なシェアを獲得しています。
今回ランキングされているサイトは英語主体でサービス展開されていますが、MySpaceやWikipediaをはじめ、日本語に対応しているサービスが多くあります。ログインすると、日本語で表示されたり、日本語の広告が表示されたりと、日本のユーザーにもなじみやすいように工夫されています。

日本語に対応しているだけでなく、日本の事業者がサービスを展開しているものもあります。18位のLast.fmはexciteとの提携で(日本版)、先日Googleに買収されたとお伝えした14位のFeedBurnerはGMOアフィリエイトが独占販売権を有し(日本版)、16位のTechnorati(日本版)など、完全にローカライズされてサービスが提供されています。
上記ランキングの中には日本での認知度がいまいち低いサービスも多々ありますが(正直、私も知らないものがありました)、どれも注目に値するサイトばかりです。Web 2.0系と呼ばれるゆえんは、どのサイトもユーザーの集合知がサイトを構成しているという点にあります。

ところで、このランキングの中で私が特に驚いたのは、Netscapeの復活です。
Netscapeと言っても、ブラウザとしてのNetscapeは影響力を失って久しく、一部のコアなユーザーの間でしか、Netscapeのブラウザは使われなくなっています。すでに知っている人も少なくなっているのではないでしょうか。
そのNetscapeも、昨年、コミュニティサイトとして復活を遂げていました。ニュースとしては見聞きしていたと思いますが、あまり印象に残っていなかったのは、やはり英語のサービスだからでしょうか。
Netscapeのブランド力は、新サービスを認知させるハードルを下げ、今回11位にランクインするなど、大きくユーザーを獲得しているようです。
これらのWeb 2.0系サイトの隆盛は、日本においても大きな影響を与えていますが、日本のサービスが世界にも通用するようになってほしいものだとつくづく思います。