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「本物」を得る為には・・・
[金澤 貴司]

 『共犯者』になること。

 今日の新聞の特集記事に、サッカー日本代表のオシム監督による
現代サッカーへの私見が書かれていました。

 実に鋭い洞察がいくつもありましたが、その中でも僕が特に共感を覚えた
部分があります。

 それは、海外で場数を踏む機会がほとんど無い日本のコーチ陣に対する
提言です。

 オシム監督曰く、彼らに学んで欲しいことは、新しい戦術や練習方法といった
メソッドの類ではなく、『共犯者』になること。

 日本のコーチ陣は、レベルの高い欧州やブラジルのクラブチームへもっと
積極的に出て行くべきだと主張しています。

 そして、それらのクラブチームの監督の側で学ぶべきことは、スタッフルームや
ロッカールーム、または試合のベンチに座り、選手や監督らと同じ空気を吸うこと。

 つまり、学ぶべきは”一流”と呼ばれる人々の哲学であり、戦いに備える準備
の仕方であり、生き方そのもの、だということです。

 「なぜ、このタイミングでこの練習をするのか。勝ったとき、負けたときで
選手に何を言うべきで、何を言わないでおくべきなのか。選手はさまざまなプレッシャーや
ストレスとどう闘い、消化しているのか。」といったことは、実際に彼らと共に生活
しなければ分からない。しかし、そういったことこそが学ぶべきことであり、本や映像
からは学べないこと。
オシム監督はそう言っています。

 僕はこの考えに激しく同意します。


 僕自身、営業関係の本や経営に関する本などを読みもしましたが、
やはり、実際に先輩の営業に同行し、社長の経営方法を肌で感じている方が、
はるかに実践的で身に付くと感じます。

 「案ずるより産むが易し」と、ことわざにもありますように、頭の中で考えたり
咀嚼するよりも、体感する方が自分のモノにしやすいのでしょう。

 そういった意味では、多種多様な業界・業種から集まったベンチャー企業の
中で揉まれることは、僕が思っている以上に多くのモノを得られているような
気がします。

 約一年かかりましたが、最近、そんな風に思うのです。

 オシム監督のこの発言を聞いて、改めてこういったことの重要性に気づきました。

 つまり、本当に大切なことは、自分から動いて、その本質に触れ、
初めて得られるのだなと、そう感じています。

 そして、それこそが、金メッキのような表面的に取り繕ったものではなく、
中身の詰まった「本物」を得られる唯一の手段なのかもしれません。

 

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