公益通報シンポジウムに参加してきました
[臼井 友章]
今日は、内閣府主催の公益通報シンポジウムに参加してきました(横浜会場開催分については、まだ参加申込が可能です)。
内容がてんこ盛りだったため、ひとつひとつの発表が駆け足になってしまったのが残念でしたが、学者・弁護士・企業の担当者・労働組合代表・内閣府の担当者とバラエティに富んだ方々からお話を聞くことができたのは、非常に有意義でした。
その中で特に印象深かったのは、松下電器産業株式会社で法務本部企業倫理室長をされている池田耕一氏の発表でした。同社の企業倫理ホットラインの運用についての発表だったのですが、ホットラインを従業員に定着させることに苦心された様子を生々しく語っておられました。
例えば、ホットラインの窓口担当者に親しみをもってもらおうと、担当者の想いや顔写真を公開しようとした際に、担当者から「通報の処理でトラブルに巻き込まれた際に、顔写真が公開されていることで自分に危害を加えられるのは仕方がない。しかし、子供に危害が及んだらどうするのですか」と問われたという話や、制度が定着するまでは通報者の実名を教えるように迫られたという話は、やはり現場で制度を作ってこられた方でないとできない話だと感じました。
私も内部通報窓口の担当者とお話をさせていただく機会がありますが、真剣に考えておられる方ほど、従業員への浸透であったり、経営者への説得に苦心されているようです。法律ができたから、コンプライアンス経営の要請が高まっているから、というタテマエ論だけでは済まされない担当者の悩みをともに解決していければと改めて感じました。
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