ITは「魔法の杖」か?
[臼井 友章]
はじめまして。臼井です。
主にITとコンプライアンスに関する部門を担当しています。
どちらも「難しそう」と思われがちな分野ですが、このブログでは、ITやコンプライアンスの分野で私が気になったことをできるだけ読者の皆さまにわかりやすくお伝えしていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
さて、初回からなにやら難しそうなタイトルで書き始めていますが、皆さんはITについてどのようなイメージを持たれているでしょうか。企業におけるITの活用という点に着目すると、業務効率の改善をイメージされる方が多いと思います。また、最近では、内部統制システムの構築の一環として、ITの活用が語られることも増えてきました。
先日、企業会計審議会内部統制部会が公開した財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準の公開草案にも、ITへの対応という項目が設けられており、ITを利用することによって、より有効かつ効率的な内部統制の構築が可能になるとされています。
確かに、人間が行う作業と違って、コンピュータは疲れたり、飽きたりせずに大量の情報を効率的に処理し、記録してくれます。しかしながら、ITは道具にすぎません。ITを導入したからといって、それだけで業務の効率が上がり、社内の違法行為が減るわけではありません。一振りでカボチャが馬車になるような魔法の杖ではないのです。
仕事柄、システム会社の方ともお話をさせていただきますが、どなたも決まっておっしゃるのは、その会社で困っていること、実現したいことが明確になっていなければ、どんなシステムを入れてもうまくいきませんよ、ということです。
「何のためにITを使うのか、本当にそれが必要なのか。私にとっては便利なシステムも、お客さまにとっては不便かもしれない…」。IT活用をご提案するときには常に自問自答しながら取り組んでいます。